BIGMOTORの詐欺事件
from 東京郊外の秘密基地
今、世間を騒がせているBIGMOTORという
中古車販売業者の様々な不正事件。
社員数6,000人で7,000億円規模の売上をほこり
毎月4〜5店舗も新規出店を続ける
自動車業界のまさに”BIG”な超有名企業が起こした事件だ。
昨日も社長の記者会見をみていたのだけど、
嘘ばかり言っている社長や幹部の言葉に呆れ顔の記者たち。
靴下にゴルフボールを入れて
お客様から預かった車をたたき壊し、
修理代金を保険請求したのは、
「ゴルフ好きの人たちへの冒涜です・・・」
と言ったのは違和感だらけだったけど、
その他はほぼ卒なく嘘を並べて記者会見を
終える社長。
話題になっている経営計画書
ニュースを見ていると度々出てくる
ビッグモーターの「経営計画書」。
これってビッグモーターオリジナルのものではなく、
株式会社武蔵野っていう会社の小山昇という
経営コンサルタントがそこに学びに来る経営者に教えている経営ツールなんだ。
とはいっても小山昇さんのオリジナルでもなく、
元々は一倉定(いちくらさだむ)さんという
もうお亡くなりになった経営コンサルが生み出した経営計画書を使った経営手法なんだ。
武蔵野の仕組みはよく知っているのだ。
実は造園会社をやっていたころ、
僕も武蔵野の講座を受けていた生徒であったのだ。
3年程度で卒業したのだけど、3年間で実に2,000万円を
超える講座代金を武蔵野に支払ってきた。
だからこの経営の仕組みはよく知っているのだ。
ビッグモーターの経営計画書の中で批判されている
「能力があって会社の方針に従えない人は今すぐ辞めてください」
という言葉自体も考え方も武蔵野の経営計画書を丸パクリしているのだ。
何も修正をしていない。
だからあれはビッグモーターの考え方ではなく、
武蔵野の小山昇、むしろ一倉定の時代から
あった考え方を経営計画書に明示しているのだ。
今は全国で武蔵野の教え子(会社)が800社は超えていると思う。
そして僕のように卒業をした会社ももっと多くあるだろうから
3,000社以上はビッグモーターと同じような経営計画書で会社を運営している。
会社ごとに特徴はあるから全く一緒じゃないけど、
6割〜7割型同じと考えて良い。
あ、別に小山昇さんを批判しているわけではない。
この経営手法は理にかなっている。
難を言うと授業料が高すぎるのが唯一の欠点なんだ。
この会社の本当の問題
保険の不正請求や社員からの罰金、不当な降格などの人事、
パワハラ、不正に従わない者への不当処罰…
この会社の問題は挙げきれないほど。
実際の経営は現社長の息子である副社長が
現場を仕切っていたようだ。
当のその副社長は記者会見に出てこないという
全く世間を馬鹿にした記者会見だったのだが…。
まあ、実際は現場は息子に任せていたかもしれないけど、
創業者で代表者に残ったままというのは
実質息子の行動も現社長が把握や管理をしていたのだと思う。
もしかしたら息子にはハンコは絶対渡さない的なところも
あったのかもしれない。
それはさておき、記者会見を聞いていると、
全ては工場長がやったこと、
経営陣は知らなかったと言っている。
でもね、そんなことは嘘だと日本国民全員が感じている。
特に武蔵野で学んだことのある経営者なら
嘘だということがわかる。
武蔵野で学んで経営陣が部下がやっていることを全く把握
できていない…なんてことが起こるはずがない。
もちろん不正を最初に思いついたのは、
現場の誰かかもしれない。
でもね、各店舗同じことがやられていたなんて
まさにどこかの店舗で不正がうまくいき利益が上がったら
それを会社ぐるみで横展開したパターンなんだ。
店長会議とか幹部会議とか、武蔵野の仕組みなら当然やっている。
そして各部門、各店舗ごとの利益額や利益率も社員全員で共有している。
突出した結果を出した店舗があれば、店長会議などで
その理由を聞き出している。
またリーダーが出る会議には経営陣も参加する。
これが武蔵野式の完全管理型の経営手法なんだ。
そして4週間に一度、「環境整備点検」という名前で
社長が各店舗が整理整頓されているかを採点する。
この点数が悪いと幹部ほどボーナスが減る仕組み。
ついでにいうと上司が部下の評価をするので、
評価が下がるとボーナスが減るので、上司には逆らえない。
チリ1つ、髪の毛1本落ちていても評価にマイナスが付くこの異常っぷり…
この仕組みをもったまま売上がどんどん伸びていくとどうなるか。
儲かれば何をやっても良いという雰囲気が社内で生まれ、
それがやがて当たり前になる。
基本的に武蔵野の仕組みは、去年の自分との比較で成績を測る。
その伸びを同じグループに属する人との競争をして、
もらえるボーナスが倍も違ってくる。
だから他の人がやっている、他の店舗がやっている
利益の上げ方が法律違反を犯していても
背に腹は代えられず、自分もやってしまうということになる。
当然、社内では、不正じゃない、やって当然なんだといった
変な雰囲気が出ている中、自分の家族との生活もあるし、
どうしてもそれに抗えない。
で、本当に心が優しい人が耐えられなくなって辞めていく…
一倉定さんの経営手法は素晴らしいと思う。
だからそのノウハウを教えている小山昇さんの手法も素晴らしい。
でもね、その優れたノウハウを使う側の人間の間違った判断で
BIGMOTORのようなひどい会社が生まれるのも事実なんだ。
「ここに書かれていることは素晴らしいノウハウで、
あっと驚くような結果を瞬時に出してしまいますが、
悪用だけは辞めてください…」
のようなコピーをどこかで見かけることがあるが、
どんな素晴らしいものでも、悪用もできるということなんだ。
さて、この会社の本当の問題。
それは嘘をつくという1点に集約される。
いまだに嘘を付き続けている。
この会社の上層部から一般社員まで
嘘が当たり前になってしまったようだ。
社長が知らなかったと終始言い続けたあの会見。
あれが全てだ。
嘘は信用を失墜させる。
商売でいちばん大切なのは信用。
信用を失った企業に未来はない。
そりゃあ、民事だけじゃなく刑事事件も視野に入れて
喋れないこともあるだろう…
でも、結局嘘はバレる。
バレるから本当のことを言えというのではない。
嘘はだめなんだ。
そして「ゴルフ好きの人たちへの冒涜」ではなく、
BIGMOTORのお客様や不正請求をした保険会社への冒涜に対して
誠実に詫びなければいけないのだ。
これから売上が激減してくるBIGMOTORは
解雇や店舗の切り売りなどが始まるだろう。
そして解雇された、もしくは解雇が迫った
社員たちが反旗をふりかざし様々な不正が明らかになると思う。
で、当たり前に詐欺罪で
経営陣が捕まるのだろうなぁと思う。
なんとこの炎上に乗じて小銭を稼ごうとする者まで…
ビッグモーターの経営計画書。
なんとネットで20万円で販売しているツワモノも登場。
ん〜、なんというか金さえ儲ければそれでいい…
的な人が多い世の中になってしまったものだ。
さて、このビッグモーターの事件を見て、
君はどんなことを学んだかな。
動画ビジネスを成功させたい…
その動画ビジネスをどんなものにするのか、
ビッグモーターを反面教師として
どんなビジネスを作り上げていきたいか…
それを感想メッセージで教えてくれ!
どんな動画を作りたいかも大事なんだけど、
そもそも何故動画ビジネスをやろうと思ったのか…
誰のどんな問題を解決できる、そのために
ビジネスをやろう…といったことを
考えることのほうが大事なんだよなあと思う今日このごろであった。
まあ、動画の作り方、編集ソフトの使い方なら
その辺のYouTuberから学んでくれればOKだ。
僕の勉強会では、ビジネスを立ち上げる前に大切な
考え方もお伝えしていく。
少しでも興味があれば勉強会に来てくれ。
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